派遣社員として正社員の方とのかかわり方

派遣社員として働いております。これまで営業事務職としていくつかの企業に派遣されて就業してきましたが、10年ほど前に今の企業に派遣され就業するようになりました。

業務内容としては、商品の受渡業務や在庫管理、請求書作成や支払・入金処理などをおこなっています。10年間という長い間、1つの職場で1つの職種についているわけですから、普通に考えてかなりのエキスパートであり、それは派遣先企業の方にも認めていただいているところです。現在、就業している企業は事務職の女性が20名弱いますが、正社員と派遣社員は半々といったところです。部署がいくつかあり、正社員の方はある程度の年数で異動となります。ですが、私たち派遣社員は1つの部署に派遣されると、そのままその部署でずっと仕事をしています。そのため、ともすると正社員の方よりも業務内容に詳しくなることが多々あります。

私の場合も、3年ほど前に異動されてきた正社員の方よりも圧倒的にシステムの操作方法などをわかっていると思います。ですが、新しく派遣されてきた派遣社員の方などは、やはり「正社員」というだけでわからないことは正社員の方に聞くというようなことが多々あり、そのたびに、うまく教えることができなかったり、また間違ったことを教えていたりということを隣の席で耳にします。そんなとき、正社員の方の顔をつぶすような気がして、なんとなく隣から口を挟みづらいというようなことがあります。ですが、新しくきた方に間違ったことを教えるわけにもいかないので、横から訂正するようなこともあります。

また、業務のなかには、正社員の方にしかできない仕事というものもあり、そういった仕事については、どの程度の業務量なのか、私にはわかりかねるものです。ただ、そのような正社員の方にしかできない仕事があるから、という理由で、他の業務の分担を極端に減らされているとなると、当然、そのしわ寄せがこちらにきます。こちらとしては、その業務をするのがその正社員の方だけなので、本当にそれほど大変なものなのか、実はもっと早くできる仕事なのに、その人の能力がないためにそれほど手間がかかっているのか、そういったことを判断しづらいのです。ですが、その業務があるから他の業務は少な目に、といわれれば、派遣社員としてはそれを受け入れるしかないと思います。

こちらからすると、たいして仕事していない、能力もない、くせに、「正社員」というだけで、私達よりはるかにいい給料をもらい、厚い待遇を受けていると思うと、本当に「正社員」という立場は強いものだなと思います。できるなら正社員になりたいと思いながら派遣社員をしているのか、自分の希望で派遣社員という道を選んでいるのかという違いはあるかとは思いますが、やはり能力や業務内容、業務量と待遇の面から考えると、派遣社員と正社員というのは少なからず不公平感を感じてしまう関係なのではないでしょうか。私自身、同じ部署の正社員の方を見ていると、正社員のくせに!と思うことも多々あります。そのため、以前は口もききたくないと思うほど、険悪な状態になったこともありました。それはやはり、高待遇で正社員として働いているくせに、仕事ができない、責任感がない、といったところからくる感情だったと思います。

ですが、正直、その方の能力がそこまでであればそれはしょうがない、と割り切るようになったら、表面上は普通に接することができるようになってきました。私の場合、違う部署の正社員の方とは非常に仲良くさせていただいており、一緒にランチに行ったり、仕事帰りにご飯を食べに行ったり、良き先輩としていろいろなことを相談させていただいている正社員の方もいらっしゃいます。これが同じ部署であったら、実際、こういった密な付き合いは難しいのかもしれません。同じ仕事を身近でしていると、仕事面での能力などがみえてきてしまうので、そこから一線を引いて付き合えば、正社員であろうと、派遣社員であろうと、関係なく、関わることができるのだと思います。