英語力が認められた外資系企業の秘書

今から数年前の事なのですが、時給が2000円以上の事務職の派遣社員といて働いていたことがあります。そこの会社はアメリカに本社があるコンピューター関連の大手企業さんでしたが、その会社の東京本社において、アメリカ人のマネージャー付きのセクレタリーのお仕事を派遣社員としてこなしておりました。

その仕事を見つけたきっかけは、ある派遣会社に登録に行った時にたまたま紹介されたお仕事でした。英語のテストがあったのですがほぼ満点だったので、その派遣会社にもすぐに気に入ってもらえたのも仕事を紹介された理由の一つでしょう。その派遣会社は、私が留学先のオーストラリアから東京へ戻ってきてすぐに登録してみた外資系専門の派遣会社だったのですが、直ぐに相手側の会社との面接の日程が決まり、トントン拍子に話が進んで、相手先のマネージャーとの面接からわずか1週間後には私はその会社で秘書として働いておりました。さすがに入館証等の発行や人事関係の書類が間に合わなかったので、しばらくの間は訪問客扱いでビジターという札を首から下げて社内で仕事をしておりました。

仕事の内容は、アメリカ人のマネージャーが全く日本語が話せない方でしたので、彼の目を通す書類やレター等の翻訳や日本人のお客さんとのミーティングに一緒に同席して、同時通訳の様な業務もこなしておりました。また、本国のアメリカから本社の偉い方々が日本にやってきた際に、通訳として東京見物などに連れて行ったりするアテンドの仕事もやっておりました。私は単なる時給制の派遣社員として雇われていたのですが、外資系の会社の中では派遣社員とか正社員とかの区別がほとんどなかったようで、正社員のセクレタリーの人たちと同じような業務内容だったのが少々驚きでしたが、当時はまだ20代で体力もやる気もあった時期でしたので、私は嫌な顔などせずに与えられる業務を次から次へとこなしておりました。

1日当たりの業務時間は8時間で、通常ですと残業などはほとんどなかったので定時で帰れていたのですが、月に何度かは例外もありました。それは日本人企業との打ち合わせが長引いたりする時で、遅い時などは夜の9時近くまで会議が続くこともあって、派遣社員のはずなのにマネージャーに付き合わされて残業をしなければならない日もたまにはありました。そういった日の事を含めて申し上げると、必ずも業務時間は一定した8時間とは言い切れるものではありません。その代り残業代はすべてつけて構わないから一緒に仕事をしてほしいとマネージャーには頼まれてしまったので、なかなか嫌だとは言い出せませんでしたし、私個人としても日本語の全くできない外国人を放っておくことが出来なかったのです。

月あたりの総額はだいたい平均すると35万円くらいで、残業が発生する月は40万円を超えることも度々ありましたが、派遣社員の給料は時給制ですので一定した金額ではありません。派遣社員として働いた期間ですが、ボスであるマネージャーが本国のアメリカに帰国する時期までずっとそのまま働いていたので、結局この会社では同じポジションで丸3年近く働いておりました。アメリカ人のマネージャーと働いたことは自分のスキルにもつながりましたし、かなりいいお給料をいただけたので自分の中では納得をしておりますが、やはり20代で若さがあったからこそこなすことが出来た業務なのではないかと実感しております。現在は自宅で翻訳の仕事などをしておりますが、同じ時給のかなりの良条件を出されたとしても、今の私でしたらお金よりもプライベートな時間や健康を優先させて生活していきたいので、そのお仕事をお断りしてしまうかもしれません。